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内田康夫    シドニィ・シェルダン
内田康夫 作品
 イタリア幻想曲 貴賓室の怪人U  推理小説ではなく普通の小説という気持ちで読めば面白いと思う。犯人を追求する物語ではなく聖骸布とヴィラ・オルシーニの秘密の解明であったので。読み始めは飛鳥のツアーメンバー同士での関係とか出てくるのかと思ったが関係者は1人(1組み)だけだったのが期待を裏切ったが全体として楽しく読めた。
 十三の冥府  重々しいテーマに対して、殺人事件のほうは面白みもなんにもない事件だった。最後の方は淡々と終わった感じがあって、上下巻の割には内容が薄い感じ。
 化生の海  お金持ちの息子が突然現れて殺害されたら、誰でも思い描くストーリー。浅見がお金持ちに頼まれて追及の手を止めても、警察はいくらバカでも事件のストーリーが見えるはず。ヒロインは前半ではそこまで美人って感じではなかったのに、ラストではかつての超美人で大女優の若いころにそっくりとなっている。終わり方はもうどうでもいいけど・・・。こういう終わり方では殺された方はやられ損なんだよね。犯人が自殺しようがどうしようが、警察の手による解決でなくては被害者への補償はなにもない。
 龍神の女  以前の短編集の再発行でしょうか?はやりプロットを作らないのでは短編は不可能では?
 贄門島  設定に無理がありすぎるので、出来の悪いSFを読んだような気分でした。北朝鮮の船が千葉県に来ていたのは無理があると話の中にも出てきたのに有耶無耶になりました。瀬戸内海を通らずに外洋をぐるっと一周?莫大な金額がかかりますね。エビやアワビを輸入していたって追いつかない大赤字でしょう。暗闇の中で船から積み替え?日中でも『合図マン』を立ててやっと可能なこと。それを夜に・・・クレーン運転手はエスパーですね。大がかりな照明を点けていれば本土からも何かをやっているのが見えてバレバレ。以前にも密輸を題材にしたものがあったが、作者は『荷役』の仕事をまるで理解しておらず困ります。
 しまなみ幻想  しまなみ海道の描写が良く出来ていて、ラストは泣けるし大変面白く読めました。ただ、怪しいヤツが出てきたら即犯人だったので、推理物としては?ですが。まあ、ドンデン返しを常に期待する方がおかしいのかも。
 中央構造帯  大変面白かった。しかし、関西の兵庫県に住む私に言わせれば、川本次長の大阪弁はかなりオカシイです。東京の人が考える大阪弁って感じで・・・。
 箸墓幻想  かなり面白かった。勉強にもなりました。ただ女は怖いというか、そんなことで殺されるの?ただの勘違いと思いあがりやし、犯人に相手を信じようとする気持ゼロやん・・・。そんな女が皆から思いを寄せられてたなんて・・・結局誰も容姿しか見てないとゆーことやね。まー私もまずはそれから入ってしまうけど。そんな女に殺されるのがわかっていたなんて、人が良いにも程がある。物語では美しく書いてるけど、冷静に見たらこの犯人むちゃくちゃやで。
 鯨の哭く海  私は捕鯨再開に賛成。鯨の水産物消費も問題だと思う。作中には昔からいるクジラの食べる量は変わっていない云々言っているが、肝心の人間の食べる水産物の量が増えているのだから過去のデータは参考にならないはず。地球規模で人口は増えているのだから、さらなる水産資源の確保と増加が求められている。クジラの食べる量も昔は問題なかったとしても、徐々に問題になっていくはず。まあそれ以前に、捕鯨反対の意見として、かわいいからとか、頭がいい動物だからとかいうのはまったくバカらしい。差別以外に聞こえない。かわいいからなんて理由は、人間で言うなら美人や美男はいじめてはいけないが、ブサイクやブスならいじめてもOK!というのと全く同じ。頭が良い動物だから捕鯨はダメというのなら、カラスはどうなんだと言いたい。カラスは人間に次いで頭が良い言われているが、カラスが異常発生して自治体が駆除に乗り出したら、クジラの場合と同様、『カラスを守れ』とか叫んでくれるのですか?せんでしょうが!そもそも、捕鯨とか可哀相だとか言っているけどそれはおかしい。牛、豚、鳥、海産物もそうだが養殖されている。私は養殖ってむちゃくちゃ可哀相だと思う。鯛でいうなら、養殖の鯛は生まれながらにして鯛として生きることを許されていません。ほぼ100%殺されて人間に食べられます。しかもそれが神様に命じられるのではなく、たかが人間に強制されています。その可哀相さに比べれば、漁の現場では相手がクジラであっても、その場その場は血なまぐさい場面もあるでしょう。でも100%殺される養殖より、漁師に殺される危険性があっても自然界に生まれる方が何倍も幸せであるはずです。大半が普通に寿命を全うするのですから。殺人事件の感想を書いていないな・・・。
 不知火海  結局最後まで殺人事件は起きなかったという摩訶不思議な推理小説。いや推理小説ではないよな。殺人事件でも何でもないのに浅見は事件に興味を持ちのめりこむ。読むほうもいつかは殺人事件が起きるものと思って最後までだまされました。
 貴賓室の怪人 「飛鳥」編  アガサですか。こんな犯人は現実ではありえないし、それを小説にしてほしくないな。絵本の『さるとかに』のようなもので、感情論での悪者と、法で裁かれるべき者とは違うのだから、警察が、岡部警部がこんな判断はしちゃだめですよ。それに岡部警部、今回はぜんぜん名探偵じゃなかった。浅見との初対決なのだからもうちょっと光るものを見せてほしかった。
 秋田殺人事件  副知事の秘書としてスーツ姿で活躍する浅見は初めてじゃないかな?よく投げ出さなかったものです。なかなか面白くて、どんどん読めました。警察署長とか議員とかも処分は役職名にピンとこない私にはよくわかりません。まだ職を持っていること自体甘いと思いますが。最後の1億円についてはどうなのかな?これでは結局贈与税がかかってしまって意味のないものになるんじゃないかな。差出人不明では結局被害者のもとには行かずに国があずかることになる気がする。
 ユタが愛した探偵  浅見の行動がなんだか無節操に見えた。今までならどんなに迫られたって頑として自分の身を守る?のがセオリーだったのに、誘われるままひょろろーんとついて行く。つーかはっきり言って、作者の作品全体で、男女二人きりになったら普通ヤルだろうという雰囲気があまり好きじゃない。殺人事件の犯人を追いつめている状態でそれはないと思う。でもまあ、とても用意出来るはずもない金額である場合はただの恐喝ではないか、盲点でした。
 氷雪の殺人  どんなに善良な人物でも不倫はするっつーことかな?まあいいけど。中田絵奈が途中から全く出ても来ず、自分が愛した男の捜査も途中でヤンピして新しい恋?に人生に走っているのが見えて、結局その程度の女だから不倫に走ったんやろなぁと。そんなものに引っかかる男の事件を浅見が解決しました。陽一郎も出まくっていて面白かったけど、従来の書き方なら中田絵奈をヒロインにして、本妻そっちのけで愛した男の事件を追いかけてほしかった。この書き方ではとんでもない女やわ。
 黄金の石橋  いきなり登場した人が犯人というのはあまり好きじゃないのですが。西郷札なんかも出てきて話は面白かった。でも、なんか中だるみがあって一気に読めなかったな。なぜだかわからんけど。
 はちまん  犯人は初めから解っていて、その犯人を追い詰めていく作風。作者にはあまりない作風で、推理小説よりただの小説ですね。サッカーくじについては、悪い点ばかり追求され、良い点には言及どころか考えてもみないのは大いに疑問ですね。公平な物の見方とは到底思えません。ただ、太平洋戦争については、日本は目的を達成するのに使った手段は間違っていたかも知れませんが、目指したものは正しかったと思います。大東亜共栄圏、アジアは一つにまとまらなければならない。絶対に正しいことだと思います。現在ヨーロッパは過去お互いに殺戮を繰り返してきたのにまとまっている。アジアは戦争していた期間は短いのにいがみ合っている。不思議でなりません。罪は罪としながらも正しいことは堂々と主張すべきだと思います。
 藍色回廊殺人事件  ダイイングメッセージを残す時、本当に冷静なら『殺される』と漢字で書くかな?『コロサレル』とカタカナで書かない?さらに言うなら犯人の名前をカタカナで書く方が早いし簡単。それに普通犯人の名前を書くでしょ。浅見が最後の犯人に思い至ったのは唖然とするほど突然で理由もない直感でしたね。推理小説と思えん。
 鄙の記憶  面白かったし、浅見以外の人物が事件に迫っていくのが好きなので。浅見光彦の突然の登場も疑問だけどいつものことなので。ただ、簡単に人を殺す展開はあまり好きになれないな。殺されたおばあさんがなぜ息子の嫁を嫌っていたのか、そのエピソードも読みたかった。
 遺骨  臓器移植、脳死問題がテーマなんですが、私は臓器移植にも脳死云々にも反対です。かなり少数派とは思いますが。理由はこうです。人間は何様なんだと・・・。人間は、避妊や中絶手術によって『生』をほぼ完全にコントロールしてしまいました。そして本来なら死んでいる人間、昔なら助からなかった病気を、臓器移植によって本来死んでいくはずだった人間を生かしていきます。今度は『死』をもコントロールして行っています。もし人間の生死を神様が決めているのだとすれば、人間は神様にとってもっとも手のかかる厄介な存在でしょうね。神をも超えた悪魔かもしれません。医学の進歩といえば聞こえは良いでしょうが、科学の力で命を自由に操ることがはたして良いことなのか疑問なのです。
 皇女の霊柩  途中で人間関係が全く分からなくなってしまった。無理やり読破しますた。しかしこの犯人は別れる努力一切せずにいきなり殺しますな^^。しょーもない男の過去を、といっても何もないのに、旦那に相談出来ないギネス級に気弱な母親。良いことも悪いことでももうちっと努力せーよ!って思いますた。
 崇徳伝説殺人事件  面白く読めたけどね。介護の世界は本当にこんなに不正がまかり通っているのかね。私の嫁の母親が資格とって介護の仕事してるんだけどね・・・。
 姫島殺人事件  競艇選手を辞める原因が途中で変わってしまったような気がするがまあいいか。面白かったんだけどね、優貴雄が一体何をしたかったのか?本当にただのおバカさんになってしまっているので可哀相かな。彼は彼なりに事情があってという展開を求めながら読んでいたので少しがっかり。
 蜃気楼  最後は犯人の大チョンボで終わりましたね。殺す相手になんでわけのわからん雑誌を渡すか?まあだからこそ事件は解決出来たのですな。話は面白かったし読んでいて勉強になった。しかし、最後に警察の会議で浅見光彦の独演会で終わるパターンは好きではない。
 華の下にて  なかなかに面白かった。女は怖い?芸に生きる人間は色事がお好き?まあそうなんだろうけど一般人にはわからないやね。でも男ってこんなにバカか?ええ、バカなんでしょうとも。
 記憶の中の殺人  浅見家の過去がわかる貴重な作品ですね。陽一郎も事件を解決したいのか態度をはっきり出来ないところもあって珍しくて面白い。事件が過去の軽井沢から発しているのは最初から陽一郎にはわかってたはずだし。妹の佐和子、いきなり出てきたけど意味あったのか??
 イーハトーブの幽霊  宮沢賢治の題材も面白かったし、全体的に面白くて退屈しなかった。しかし今回の警察は無能すぎだね。二つの事件が関係のあるものとしていながら同級生であったことが浅見の力でやっとわかったって・・・。二人の学歴調べたら一発で解ることなのに。浅見の力を見せたいがために警察をわざと無能にしたみたいですね。狡猾な犯人がなぜ簡単に墓穴を掘ったのか疑問ではある。
 札幌殺人事件  巨悪VS浅見という展開では最近は悪を追求しきれないのが目立ちますね。今回でそうで、ここから先の展開がない。浅見が事件にかかわるのが白井氏の事件からであったなら、とことん行ってしまうであろうのに。北海道、アイヌと来た時は、漫画ですが安彦良和氏の『王道の狗』が頭をよぎった。開発とは名ばかりのただの侵略。物語の底にはそういうのがあるのを感じさせておきながら事件には何の関係もなかったのが少し残念。物語としては十分楽しめた。
 沃野の伝説  上巻は楽しく読めました。米の自由化問題、産地偽装など面白かったが、説明がめちゃくどかった。下巻は怪しかったやつがそのままだったので何とも。また、米の密輸とかありえないし><。港湾関係に勤めてるのでわかりますが、外国船の荷役って認可制ですし、初めてくる外国船には税関が必ず立ち会って見張られますし、保税上屋とか問題ありすぎ。議員先生のお声があっても、外国船や外国貨物、乗組員にとって税関は警察ですから絶対だませません。それに荷物が何百トンってお笑いですね。そんな小さい扱い量で外国船動かないし、ほかの荷物と合い積みではリスク大きすぎますよね。最低千トンは集めないと密輸成功したとしても儲けありません。外国船を着岸して荷役して出航させるのに何百万円もかかるんですよ!!その辺の検証を作者が全くしていないのが解って笑えた。
 幸福の手紙  スムーズに読めた。でもその分特別な感想も残らない不思議な作品。駄作では決してないし、良い作品だと思う。ただ半分の馬などというのは生き物がそんな状態で転がっているはずはないので、彫刻か絵画だとすぐに解りそうなものだが。ただねぇ、犯人が自ら身を処する、自殺することで良しとするのはイカンと思う。犯人側の自分勝手であって、残された者が被った被害については全く保障されないじゃないの。刑事上の罪と民事上の保証は全く別に行われるべきなのだけど。
 歌わない笛  実際にある大学をモデルにしているらしいですね。大学移転もそのまま使っているということで賛否あるらしいですが、この作家は地元の名物も食べ比べせずに、最初に入った店が不味ければこき下ろしますから、全く気にしていないようですね。作品は楽しく読めた。途中、犯罪者が浅見になぜ簡単に何もかも話すのかあまりにも不思議で、そこに必ず裏とか罠があると思ったが・・・なんにもなかった。浅見には何もかも話してしまう雰囲気がある、では読者は納得しないのでは。普通は犯罪は隠そうとするし、浅見のようなヤツが現れたら消そうとするはず。それが簡単に自分で暴露している。ありえん。
 怪談の道  殺された大島という人の考え方が良くわからん。心が広いのか狭いのか?愛しているならどのような状態であれ他人の妻なんかにさせられないハズ。女のほうもわからん。どのような理由であれ、他の男の嫁になっておきながら、その男が無精子症だっただけでさっさと別れて元の男の所へ、しかもお腹痛めて生んだ子供は捨て置いてきた。その女がジャンヌ・ダルクだぁ?名誉毀損で訴えられるぞ。中絶してちゃんと愛し合っている者同士が結婚すべきだった。汚されたとか関係ないの。それが解らなかった女がすべての事件の発端だったね。
 箱庭 事件捜査に関しては、何事も隠密裏に事を運んで解決に向かう刑事局長の兄と、あっちこっち引っかき回しながら捜査する弟。その対比が面白い。今回は兄は名探偵をうまく使いきれずに困っていた。弟の方も推理が冴えない。警察あがりの男が管理人をしていて、ある部屋のことは秘密で言えない・・・となれば答えは一つだろうに。今回の名探偵は推理が冴えるというより、猪突猛進って感じで変わった活躍が読めた。
 鬼首殺人事件  なかなか楽しく読めた。犯人というか悪いやつは誰かな?政界のドン?でもねえ戦時中の罪っていってもその当時はそれが極悪非道だったかと言えば違うと思う。広田も弁護士もそんなに悪い人物として描かれていない。弁護士はバカだね。恐喝するぐらいならもっと賢く稼げよ。小悪が出来ずに大罪を犯す。こんなダメ男でも超美人の娘が生まれるんだなや。
 斎王の葬列  途中まではテンポが悪かったが、後半は気持ちよく読めた。なかなか良い作品なんじゃないかな。今回のヒロインは1人?2人??。それはともかく、物語の最後、ヒロインの母親。そもそもの元凶はあんただろうがって思ったのは私だけかな?お嬢様が秘書や使用人ごときと仲良く?したらダメやね。恋愛は自由かも知れんが、それによって周りの人間の人生をめちゃくちゃにしている。あほでどうしょうもない母親ですな。
 死線上のアリア  短編集。読み出しから何篇かが性的描写がすごいので疑問だったけど、初期作品ですか、納得。その中で、パソコンのゼニガタが活躍する『死線上のアリア』はどうもね、音で暴発なんかするかよ、空気の湿度や温度の関係も無視できないし、不確定要素が多すぎる。まあ実行はしなかったわけだけどね。他の作品も面白い、強いて言うなら全作品『女は強し』的な印象なのがイヤかな。
 「須磨明石」殺人事件  テンポが良くて面白く楽しかった。でもテンポが良い=根拠のない推理がバンバン当たるということでもあるからなぁ。写真だけでどうしてそこまで推理できるの?確かに面白いし、楽しい、だけどそれは浅見光彦の推理が確かな根拠がなくても当たるということが読者が分かっているからであって、初めて浅見シリーズを読む人であればとんでもない駄作と言われても仕方ないよね。痛快で楽しい面白い作品ではあるけれど、『本格推理小説』ではないよね。
 坊ちゃん殺人事件  評価の分かれる作品だとは思うが、私にはどうも良いとは思えない。夏目漱石の『坊ちゃん』を読んだことはないとは思えないけど、覚えてないし。改めて『坊ちゃん』を読んでからまたこれを読む気にもなれないな。今回の浅見は事件への取り組み方がふざけているし、途中で何もかも投げ出して帰ってしまおうとするし、名探偵ではなく、めっちゃ迷探偵。愛称?ですべて表現しているので結局犯人が誰だったのか、物語の中でどのように行動していた人物だったのか全くつかめない。読み返せば解るのだろうけど読む気がでない。無事読み終えただけで疲れました。
 透明な遺書  週刊誌の連載のためか、場面があっちこっちに飛んだりしないので読みやすかった。兄の陽一郎とのかけひきも楽しい。喜多方にはラーメン以外に何があるのか知りたい、のところは笑った。まずはそのラーメンを食べたいな。
 朝日殺人事件  微妙に事件が重なり合って楽しかった。しかし、いろんな朝日が出てきたところは正直こんがらがってしまい、理解が追いつけなかったのでそのまま流し読みした。最後は痛快なほど浅見の推理が冴えわたるが、最後に一気に推理の独演会をして終わりというのは個人的には好きじゃない。余談だが、浅見はソアラのローンをまだ払っているのか?熊野古道の事件のときにローン終わったと同時に内田氏に廃車にされて弁償してもらったハズなのだが・・・内田氏は勝手に廃車にした上に新車を売りつけたのか。ひでぇ悪党だ。
 風葬の城  あくまで浅見が第三者という作り方が楽しかった。考えてみれば興味本位で事件を追っかける男なんて、他の登場人物から見れば第三者で当たり前なんですね。そのせいか、簡単に墓穴を掘るアホな犯人と、早い段階で犯人が分かってしまう浅見。彼らに振り回される登場人物。その対比も楽しい。
 若狭殺人事件  若狭の風景や人々のことがうまく書かれていて楽しかった。エリートの兄の陽一郎が弟に言い負かされる場面が珍しくてまた面白かった。
 熊野古道殺人事件  熊野古道があまり取り上げられていなかった気がする。犯人も、トリックも少し無理があるような気がする。犯行時に周囲に目撃者がいるかもという可能性を全く考慮していないしね。多忙多作の上に短編小説を無理やり長編に仕上げたこともあって、あまり出来が良いとは思えない。浅見光彦が命の次に大事にしていたソアラが廃車にされたのに、全く怒らず。売れない三流推理小説家の設定の内田氏も、浅見に新車のソアラを買い与えることができる売れっ子作家になっていた???ロト6でも当たったのか^^。
 薔薇の殺人  宝塚を舞台にしたにしては宝塚の描写が少ない。そもそも本人が宝塚を取材していないのだから少し呆れた。まあ題名自体「宝塚殺人事件」ではないのだから良いのかも。難点を言えば、被害者の家族は、彼女を本当の家族として愛していたのに、真犯人捜査にかなり消極的。本当の両親も事件捜査に消極的なのが疑問だしおかしい。当時結婚できなかった理由もイマイチわからんまま終わってしまった。有名俳優が派手に女遊びしていただけかよ。自業自得ってやつ?
 「紫の女」殺人事件  ユーモアがあってテンポも良くて、楽しんで最後まで一気に読めた。ただ俺が犯人なら殺人なんてせずにそのままバックレるね。上手くいったところで金の使い込みと横領は隠しきれないと思う。毒の入手経路、サラ金?業者がワインを差し替えることができるほど家の中に自由に入れたのかは疑問。宝石類を売れば借金することもなかったのであれば、なぜはじめからそうしなかったのか?好きで駆け落ちしたものの、選んだ男が失敗した場合の逃げ道を確保していたということか?俺が当事者の奥さんなら、借金するぐらいならはじめから宝石を処分する。一番大事なのは宝石ではなく新しい家族との生活なのだから。ここまで考えたらせっかく楽しかった小説がゆがんで見えてくる。やめておこう。
 鐘  話は面白いし、楽しめたが、この話の長さ、本の分厚さは何だぁ?新聞小説だからこんなに長くなるのだろうか?面白いけど、話の展開が急でまた不自然な点も多い。出だしからして、寺の和尚たるものが鐘に大量の血が滴っていたのもかかわらず警察に連絡しないという不自然さ。まあ浅見光彦シリーズで不自然を言っても始まらないけどね。
 喪われた道  これもなかなか力作だと思う。疑わしかった連中がそのまま犯人であったにすぎないのだけど、十分楽しめた。序盤、被害者の息子の態度や話が変だったのは?尺八の達人であった父の演奏をヘタクソと言ったのは?こういった話が合わない点もあるけど、それが気にならないほど楽しく読めた。
 博多殺人事件  なかなかの力作と思う。ラストは急転、意外な人物が犯人で、意外すぎてというか今までほとんど出てきていなかった人物だったので拍子抜け?まあ彼以外に犯人にふさわしい人物もいないし。今回のヒロインは結婚する気もなしになんとなく妻子ある男と不倫していた。毎回のように登場するヒロインだが、初期の頃は純粋無垢というかお嬢様が多かったが最近は今回のように、、美人ではあってもあまり罪の意識もなしに不倫していたり、大酒飲みであったり・・・かなり癖のある人物が多い気がするのは私だけかな?読んでいて、自分がヒロインに魅力を感じないのが残念。
 浅見光彦殺人事件  登場の仕方から話し方、聞き方、そのどれもが本物の浅見光彦と少しだけ違う、全体を見れば全然違うのだけれど、一部一部だけしか見ていないと全く気付かずに最後まで読んでしまう。評価の分かれる作品らしいが、もう一度最初から読んでみたくなった。
 鳥取雛送り殺人事件  浅見が第一発見者で事件を解決していく。名場面となっている取調室での浅見の兄の七光が出てこず、自力で事件を解決する。犯人は常識が通用しない世界の人。こういう犯人こそ警察に引き渡さず自分で自分の身を処する展開が望ましかった気がする。
 上野谷中殺人事件  蜂谷は買収されていたのにもかかわらず、集会では猛反対。金をもらうだけもらって態度は全く変えないとなれば悪党じゃん。あ、犯人なんだからいいのか^^。同情の余地の全くない立派な犯人だね。ヒロインの父親の態度と行動がすこし疑問だが。
 三州吉良殺人事件  最も疑わしく、浅見の捜査に対してあたふたしていた人物がそのまま犯人であった。そのせいかサクッと読めた。あえて難を言うなら、クレーンというのは重機では一番難しいです。クレーンじゃないけど重機オペなので私。足場、作業?範囲、吊り上げるときはいいけどいざはずす?落とす?時はどうするの?など考えると実行はかなり不確定要素があって、難しい。
 耳なし芳一からの手紙  面白い。楽しめた。しかし疑問点も残る。最近批判ばかりしてるな。犯人が過去の真相を知った時に殺意を抱くも説得されて脅迫すればそれでいいとなり、何年もたっているのに突如殺意を抱いたのはなぜか?『この人だけが生きているのは許せない』というのは動機としては弱い。また殺された側も死ぬ時に『あの女にやられた』と叫ぶほど長年連れ添った妻が自分に殺意を抱いていることを知っていたのにもかかわらず、何の対策も警戒もしていない。ありえないでしょ。
 「紅藍の女」殺人事件  面白く読めたが、作者としては一風変わった作品。登場人物の大半が悪者。俺が犯人なら、真っ先に三郷伴太郎を殺すね。黒崎を犯人として仕立て上げるならそうしないとおかしい。犯行が中途半端だから浅見に疑問を持たせることになる。
 平城山を越えた女  面白かったし、ヒロインにも好感が持てた。終盤は話の展開に頭が追いついていない状況だった。楽しめたんだけど、今回の犯人はただのエロジジイ。下半身に節操がない色魔。浅見自身も『あんたなんか滅びればいい』と言っているにもかかわらず、もう興味は無いといって怒ったように去ってしまう。このところの何作かはずっと同じように犯人を追及しないまま終わっている。犯人が善でも悪でも同じ。作者のブームなんだろうな^^。推理小説に、犯人が分かった後の処罰の話など不要ということなのかも。
 伊香保殺人事件  今回も名探偵の浅見光彦は犯人を最後の段階で野放しにしている。前回の『歌枕殺人事件』程ではないが、犯人が犯行に及んだ経緯は自分勝手極まりない。犯人の周りの人たちが良い人間なので、目立たないけど。しかも今回は犯人が自分で反省して自らを罰したのかどうか全然解らない。つーか、この雰囲気ではのうのうと楽しく生活してそうやし。これでは浅見は犯人を知っていながら逃がした、犯罪者と言える。
 歌枕殺人事件  警察の手に委ねず、本人達の身の処し方に任せる結末には少々うんざりする。以前もあったが今回の犯人は極悪非道、悪の権化のような人間。父親も一部その毛がある。このような犯人なのに警察に引き渡さない理由がいまいち解らん。警察に任すことは同様の犯罪を防止するという意味もある。作者、浅見光彦、どっちでもいいけど、弱さと言っているけど、犯人が今回のような単なる悪党の場合は毅然とした態度でやらないと。弱いんじゃなくて犯罪ですらある。
 御堂筋殺人事件  楽しめて読めたが、あまりよい作品とは思えなかった。御堂筋はただの一現場にすぎないし、大阪があまり取り上げられていない感じがする。ヒロイン?の有紀子の言動も???愛犬が死んだのは誰の責任?誰が読んでも紐をちゃんと持っていなかった飼い主の責任やし。声をかけた友人や車を憎むなんて考え方がおかしい。真犯人はこいつかもって思いながら読んでいた。
 琵琶湖周航殺人歌  すんなり読めてすんなり解決。物語の長さもちょうどいい。犯人も意外な人物というわけではない。まあ推理小説だからと言って、最後はどんでんがえしで意外な人物が犯人でなければならないという規則もあるわけではないので、これでいいと思う。
 神戸殺人事件  解説で本人も言っているように良い作品だと思う。ただ、犯人が超妥当な人物だったことと、設定がかなりおかしいことが残念。私が港湾関係に勤めているのでわかるのだが、大昔から続く海運会社など考えられない。港湾=やくざ、その手の方たちの昼のお仕事(まっとうな)というのがあるので。それに芦屋の大富豪ってのも???。芦屋にも私住んでいた(海の方です)なので読みながら大笑いした^^。まあ話は面白いし、地元が舞台なので保存版かな?
 釧路湿原殺人事件  読読みやすくて面白かった。まあ、真犯人は当然といえば当然の人物。疑われていた人間とまったく同じ立場の人間なんだし、長年の地元での経験があるのでもともと疑われて良いはずだったし。しかしまあ、結婚ってのは女を整理してからするもんだよな。エリートですか、そうですか・・・。
 菊池伝説殺人事件  読みやすかったし、良い出来栄えと思えた。盲点も読みながらちゃんとだまされたし。難を言うなら、偽装工作で後からはめた他人の金の歯の被せものというのが、警察の鑑識の目を騙せたのかどうか?まあ、身内が遺体を確認した以上そこまで調べないかもしれないが、変死である以上普通は調べると思う。それと、物語の始めの、清少納言と西郷隆盛と菊池寛の話はどうなったのか?そこまで盛り込んでいたらもっと良い出来だったのになぁ。
 琥珀の道殺人事件  読みやすかった。でもねえ、愛人に家と同じ電子ジャーあげるか?電化製品って一年違うと同じものって無いし。百歩譲って同じ時期に電子ジャー買ったとしても、同じものは買わんやろー。それがわからないほど間抜けな被害者。ああ、間抜けだから殺意持ってるやつにノコノコついていったのか^^。本格推理が読みたい・・・用心していても殺された被害者に、完璧な殺人計画、それに立ち向かう浅見光彦。読みたい・・・。推理小説ってそういうものでは。これはただの小説。
 日蓮伝説殺人事件  あれだけ浅見に積極的だったヒロイン、浅見とはどうなったのか?書いていないところを考えると、本には書けないような行為をしたととるべきなんだろうか?でも今回のヒロインはちょっといただけないなぁ。肉体関係もあった自分の彼の生死が定かでない状況で、昨日今日会ったばかりの浅見にキスするは、完全に心を移すわ、そういうイメージで書かれていないけど、軽い女。そもそも例の彼と付き合ったのだって流れに流されるまま、住所すら知らない状態で関係してしまう。こういう軽い女を浅見が見抜けないとは・・・。
 讃岐路殺人事件  ここのところ駄作の連続だったにしては、読めたし楽しめた。うまくまとめられたなと思えた。難点は、まずこのダイイングメッセージは謎でも何でもない、そのものズバリという点。雪江ばあちゃんがこの程度のことで居候の光彦の事件捜査を認めるのはこれまでの雪江像からは考えられない点。なにより、光彦の目的に『讃岐うどん』を食べることがあったはずだが、全く食べていない点だ。
 金沢殺人事件  犯人が突然出てきた・・・登場人物が出そろって、捜査が進み、そのうちの誰が犯人なのかと思っていたら。突然新たな登場人物として出てきた。笑った。犯行理由も簡単なもので、そんなんで人を殺すのか?と思う。いや、ふつうは殺さないな。この時期は作者多忙とのことで、作品の質が悪すぎますね。
 横浜殺人事件  赤い靴の歌は実際は実話で、ネットで調べればすぐ出てくる。岩崎かよと娘、岩崎きみの物語を基にして作られたとされている。そういう話が出てくるかと思ったが全く出てきませんでした。話は面白かったが最後は・・・まあ浅見光彦の完全な敗北といえよう。
 隅田川殺人事件  犯人はどうなったのか?書いていない。たまぁにこういう終わり方をする場合があるが、今までは話の内容がそういう終わり方でいいと思える場合だった。でもこの犯人は思いっきり悪役で、犯人を裁いていいものかどうか考えるような人間じゃない。断固として処罰されるべき犯人だ。そこまでちゃんと書くべき。中途半端。
 湯布院殺人事件  作品自体は面白く読ませてもらった。しかし、プロローグで起こった殺人事件は結局何にも関係がなかったってことでしょうか?何のプロローグだったのかな?やっぱり最初に起きた殺人事件が関係してくる話にしてほしかった。
 城崎殺人事件  強引も強引・・・浅見探偵の、なにがなんでもコイツが犯人じゃないと気が済まない!という思いというか、何の確証も勘もなにもないけど、駄々っこのように犯人をでっち上げたら、偶然当たった!という展開。日光殺人事件と同じくらい出来が悪い。
 少女像は泣かなかった  多摩湖畔殺人事件で活躍した車椅子の少女、千晶が活躍する短編集。短編集はあまり面白くないが今回はまあまあ読めたし面白かった。少女像が深夜、奥さんが寝ている間は部屋の中に入れて一緒に寝ていることを本当に誰も知らなかったのか?また、一緒に寝ていれば体温で温められてそんなに冷たくなっていないのでは?まあいいかぁ短編だし。
 隠岐伝説殺人事件  上下巻の長編。最後は浅見のハッタリが次々当たった感が否めないが、なかなか読めたし楽しかった。それまで善人だった白倉教授が突然悪人に変化したのは作者の?なんだろう?白倉教授が夜犯行に行く時に『佐治君』と声をかけて行ったのはなぜ?無言のまま静かに行くのが普通。まあいいか面白かったし。最後は面白みが半減したような終わり方だったかな?ヒロインの佐治貴恵がほったらかしだったし^^。
 追分殺人事件  信濃のコロンボ竹村警部と警視庁の岡部警部が事件に挑む、というかほとんど竹村警部が活躍する。活躍というほどの活躍はしていないようにも思うが。発想が当たったり外れたりを繰り返すうちに事件は解決してしまった。最後は犯人側は全く無警戒で、簡単にゲロしてしまった。最後にもうひと工夫ほしかったなぁ。
 江田島殺人事件  結局犯人は誰だったのか?いや、今回の話でこの事件の犯人は誰でこうなって・・・とかあまり関係がないのかもしれない。読み終えて、戦争を美化する気分には到底なれないし、軍神とかを賛美することもないけれど、その当時に生きたまたは死んだ人たちの心の美しさは理解したい。推理小説を読んだ気分になれないのは何故だ。
 津軽殺人事件  事件の根本は土地関係の汚職・・・とまたまた浅見探偵は現場をチラ見しただけで推理してしまった^^。スラスラ読めるし面白いんだけどなぁ。内田作品を順番に読んでいっているけど、最近推理小説というより読み物という感じがする。今回の津軽の取材ルポ、まともに仕事になったのか疑問。
 志摩半島殺人事件  今回は楽しめた。徐々に真相が明らかになっていくのも読みやすかった。犯人が罰せられずに終わっている。小説はそれでも良いと巻末に著者は言っているが、内田康夫シリーズは現実と小説の間が曖昧だからこそ面白いのだから、それなりの結末は与えて欲しかった。犯人以外にもこの事件で迷惑を被っている人が、警察ももちろんそうだし、いるのだから。
 鞆の浦殺人事件  最近の傾向?の突然事件の大筋が推理で解明するというのが出てきたが、一応楽しめた。最後の罠は、殺人者って人一倍警戒してくるものだと思うが、思いっきり馬鹿なのか?普通の頭してたらあんな罠には引っかからないと思うが・・・これも浅見マジックか。
 天河伝説殺人事件  上下巻に分かれた大作。どんでん返しというものでもないけれど、流れるように読めてしまった。作者本人も自画自賛する傑作。舞台、登場人物、ストーリー、全てが見事にはまった代表作品ですねぇ。映画にもなったし、一度天河に行って見たいなぁ。でも、能って一度だけ見たことあるけど、全然わかんないんやけどね。
 日光殺人事件  この人が犯人って?動機は?長々と読ませておきながら、結局は『ついかっとなって殺した』じゃ読者は納得しろと言われても出来ない。一番問題の殺人にしても、なぜ殺したのか動機が一切書かれていない。事件もいきなり解決してしまったし、どう考えても書くのに困って無理やり終わらせたとしか思えない。今まで読んだ中で一番出来が悪い。
 恐山殺人事件  イタコですかぁ〜一度会ってみたい気もする。ただ北、というだけでまっすぐ目的地に行ってしまえる浅見光彦も凄い。杉山氏が実家に今回のヒロインを紹介してはたしてどうしたかったのか?普通なら過去の過ちから逃げようとするところ、今回の悪役は接近している。普通じゃ考えられない、まあ普通じゃないから悪役なのか・・・。
 佐用姫伝説殺人事件  犯人が誰かはその犯人が登場した時点で解ってしまった。陶芸ってわからないなぁ、いびつな形した茶碗よりも100均の安い茶碗の方が綺麗だし良いと思うほどの素人なので。実際にはこのトリックは?です。鮮魚輸送の水槽の海水と、実際の海水とは違うと思うし、遺体の傷み方も違ってくると思うので。
 竹人形殺人事件  はじめに町おこし、経済発展を考えた上での宗教的建造物を作者は批判している。共感できる部分もあるが・・・。奈良の大仏なども、歴史があるから価値もあって、ありがたみがあるのだけれど、これらだって昔、建造された当時は宗教を政治に利用して都に権力を集めるために建造されたものであって、100%宗教的な信仰心から建造されたというわけではない。まあ、私は無宗教な人間なので。
 北国街道殺人事件  探偵役は信濃のコロンボ竹村警部。この人はなにも変わっていない、結局1人でどんどん動き回って、周りを騒がせながら何とか事件を解決していく。最後は急いで話を終えてしまった感があるけれど、どんどん読まされていった。
 終幕のない殺人  異色中の異色作品。横溝かマンガの金田一君みたいな状況設定。今回浅見光彦は全く何の役にもたっていない。黒幕と思われていた人が死んだ時点で、黒幕は別にいると思わないのは、名探偵らしくない。異色すぎて、内田康夫作品とは思えない。
 十三の墓標  主役は岡部和夫警部配下の坂口刑事。なかなか読んでいて面白かった。麻薬の取引で、そんなあいまいな場所で取引って、実際には考えられない・・・。普通は高価なものほど取引は完璧を求めるもので、この話のような場合って考えられるかなぁ?とは思うが、面白かった。
 長崎殺人事件  面白かった。読んでいて飽きさせない展開。でもね、最後の謎解きがこれじゃ、関係者全員犯人になりうるんじゃないの?全員っていうのは言いすぎやけど。本編とは関係ないけど、私は長崎で本場のチャンポンは食べたことないけど、私の地元での普通のチャンポンは好きやけどなぁ〜。浅見?内田?氏の口には合わなかったのかな???
 美濃路殺人事件  これは何?浅見光彦も初っ端から兄の陽一郎に全面的に協力を要請している。逼迫した状況でもないし、まだ事件の糸口も見えない段階で。いつもならとことんまで兄の世話になるのを拒むのに。しかも最後まで読んでも殺人に至る動機がはっきりしない。やっぱ推理小説の犯人は様々なことが複雑に関係して殺人を犯してしまう動機がないといけない。莫大なお金が手に入るのでもないし、ずっと恨んでいたのでもないし、この人はなんで殺人を犯してしまったの???指1本の恨み???
 軽井沢の霧の中で  これも短編。でもいままでの短編より面白かった。舞台が作者の住んでいる軽井沢やからかな?偶然か?全部の話に共通するのは探偵役は主婦で自分の旦那が主要人物となっている。読んで思うのは、女って怖い???。
 鏡の女  これも短編集。実は最後まで短編集だと気付かなかった><。最初の鏡の女の終わり方がよく解らなかったし。全て鏡がキーになっているお話。内田氏も短編は嫌いなようで、私も内田氏の短編はあまり読んでいて面白くはないなぁ。やっぱ浅見光彦は旅情で興味本位で長編でしょ。
 漂白の楽人  まあ面白かったけど、そうそう簡単に殺人という凶行に及ぶものかね。全ての殺人が悩んだ挙句というより、悩むなら殺してしまえホトトギスって感じで安直すぎる。事件の背景としては悩んだ末殺さなければならなかったというほうが私は好きなので・・・。
 盲目のピアニスト  短編集。内田康夫には珍しいけどたまにはいいな。あんまり上手いとは思えないけど。『愛するあまり』が一番好きかな?そうそう簡単に偽装工作が上手くいくとは思えない、警察の検死はそんなにお粗末じゃないとはおもうけど、短編やから許されるし。
 「首の女」殺人事件  話の展開が急すぎるというわけではないけれど、なんか記憶に残らない感じで、理解が追いついてこなかった。私には合わない展開なのかも?浅見の根拠があるように思えないハッタリが次々と決まって、あまり面白くない構成だった。そもそも贋作ってそんなにあるものとは思えないし。
 王将たちの謝肉祭  これは推理小説じゃないなぁ。読みものとして楽しかった。時にはこういうものも読みたいな。途中で少しガクッときたけど、最後は推理小説じゃないものとして楽しめた。
 高千穂伝説殺人事件  日本人ってある意味楽なんだろうなぁと思う。佛教でもキリスト教でも、なんでも、楽しいところのみ取り入れて騒いで、義務とか苦しいことには知らない顔をする。それで良いと思う、宗教とか思想なんてのは結局は皆が仲良く楽しく生活できるようにするためのもの。日本人はクリスマスは祝うが、日曜日に教会に行くか?といえば多くの人は行かない。それで良いのだ。高千穂峡、また見たいなぁ。
 小樽殺人事件  初めから、一族の中で唯一、血の繋がっていない、行ってみれば外様がいた。読んでいて気付くべきだったが、なぜか気付かなかったなぁ。小樽ってそんなに観光名所のない所なんかな。
 杜の都殺人事件  私は最近子供が生まれて親になった。今の私が思うに、子供がどんな犯罪を犯しても、守ろうと思うし、子供が国を捨てて出て行っても、帰ってきたら、何も無かったように受け入れる。それが当り前だと思う。仙台がどんなところか知らんが、こんな家庭があってはならない。とんでもない奴らじゃ。
 天城峠殺人事件  俺が犯人なら、人身事故を起こした車のキズのところは、適当な壁にまたぶつけてから修理に出すけどねぇ。死体遺棄の方法には頭フル回転しても、そこまで気が回らないってことかね。
 「信濃の国」殺人事件  確かに長野県つうか信濃の国ってでかいよな。岡谷からの交通の便は悪い。軽井沢までは高速使わない方が早いしな。まあともかく、信濃の国の歌なんて聞いたことないなあ。殺人の内容は・・・結局そんなことが理由で人を殺すかぁ〜??って思う。まあ常識が通じない人間やから殺人するんやろうけどね。
 白鳥殺人事件  現実にはこんなことは無理だろうなぁと思う。3億円強奪の手口だが、高速道路のインターに各所に指示を書いたメッセージを置くという・・・。犯人が置いてから、すぐに一般の人や掃除の人がゴミと思って捨ててしまう可能性は非常に高い。地元やからわかるけど吹田インターなんか人だらけやで。でも、三億円欲しいですなぁ^^。
 「横山大観」殺人事件  結局、美大に入学できたことが間違いかと思われるほど才能の無い人物が、横山大観の贋作を見事に描いたということになってしまっている。非常におかしい。本物の絵の所有者、本物の絵の所在地って世間一般に知られているものじゃないの?贋作なんて出る余地あるの?よく知らんけど・・・。少なくとも私は買いません。買えません^^。
 佐渡伝説殺人事件  私も無宗教だ。宗教と聞くと敬遠する。自分の家が何教なのか知っている程度。考えてみれば日本人は生まれてから、お宮参り・七五三・成人式・結婚式・お葬式。神社・お寺で生まれて育って、キリスト教で結婚して、お寺で死ぬ。まあ違う場合も多々あるけど。宗教は金儲けだと思う。それはおいておいて。佐渡ってそんなに悲しいところなんかぁ?もっと楽しい場所はないのか!まあ殺人事件だから悲しくて当り前やけど。
 明日香の皇子  これも推理物ではないような気がする。著者の考え方?が出すぎているのでは?今の時代の悪い面ばかりを見て、良い面は無視しているのでは?例えば電気。原子力も完全じゃない、オゾン層、CO2も問題だ。その解決に人生をかけている人もいる。そういう人たちですら、車に乗る、電車に乗る。夜間、信号機がついていないとすれば文句を言うだろう。節電はしているだろうけど、電気なしでは生きていけない。人間が火を得てから何年経つ?今でも火事はなくならない。でも火の無い生活には戻れない。昔の時代が全部良いものとはいえないし、今の時代が全部悪いとも言えない。この本を読んで、共感できる部分より反感を感じた方が多かった。
 パソコン探偵の名推理  これは推理物じゃあないな。ゼニガタにデータ入力すりゃ答えは解るんやから。推理もなにも無い。内容は面白かったけど。
 津和野殺人事件  津和野独特の風習つうか、まあそういうものを背景に殺人事件が起こる。津和野って本当にそうなの?なんか横溝正史の世界をすこおし感じさせる。推理小説というより読み物的?実際なら初動捜査で凶器は何か?もう少し議論されていてよさそうなもんだけどな。
 多摩湖畔殺人事件  被害者の娘、車椅子の美少女、橋本千晶がベテラン刑事を執念で動かして犯人を追い詰める。捜査本部にまたまた銘探偵の岡部和雄警部が登場するが、今回もほとんどなにもしていない。ほとんどはベテラン刑事の河内氏が1人で解決してしまう。しかし出てくる娘さんは美女ばっかやなぁ(笑)。
 倉敷殺人事件  警視庁の名探偵、岡部和雄警部が登場するが、ほとんどは上田刑事と素人のOL、草西英が解決してしまう。名探偵は今回はほとんど何もしていない。前半は謎解き、後半は犯人との知恵比べの展開でなかなか面白かった。
 夏泊殺人岬  探偵役の主人公の名前、私の姉と同じ名前だったりする(笑)。物語としてかなり楽しめた分、推理物としてはちょっとね。結局一番怪しかった奴が犯人やったからねぇ。こういう読みやすさが良いのかも。
 赤い雲伝説殺人事件  結局は初動捜査のミスということになるんでしょうね。自分の描いた絵の、普通とは違う最大の特徴を口頭でもいいから誰かに伝えていれば事件はすぐに解決^^。でも物語的に楽しめた。
 シーラカンス殺人事件  警視庁の名探偵、岡部和雄警部が事件に挑みます。岡部警部の場合は捜査が行き詰っても、特に悩んだりすることなくスマートに話が進んでいきます。最後になって、『実はかなり前からおかしい点に気づいてました』というパターン。なら言えよ^^。今回のヒロインも美人らしい。美人ばかり出てくるな。当然やけど。
 戸隠伝説殺人事件  初めから凄い性的描写があったのでびびった。そんなに事件捜査が難航したようでもなく、すんなり話が進んでいった。竹村警部も捜査の鬼という感じではなく、ゆっくり落ち着いて、自信をもって捜査をした感じ。話はすんなり進んだけど、読んでいて人間関係を把握し切れなかった。
 遠野殺人事件  はじめから、『こいつ怪しい』という感じが出てるけど、なかなかそういう展開にならないのでさらさらと読めた。ただ性描写があるので^^。格好よくて、あれが上手いときたら敵無しじゃん。そんなやつはさっさと死刑になっちまえ^−^。
 平家伝説殺人事件  保険金殺人のトリックに浅見名探偵が挑む。そんなに意外な犯人ではなかった。だって突然出てきたし。平家伝説となっているが、平家は全然関係ないし伝説でもなんでもない気が・・・。ただ話自体は面白かった。
 『萩原朔太郎』の亡霊  『死者の木霊』でも登場した警視庁の名探偵、岡部和雄警部。でもこの話は納得できない部分が多すぎる。最後はどんでん返しだけど、普通殺人ってのは色々な方法を考えた上で仕方なくやってしまうものだと思うが、この犯人、簡単に殺しすぎ。この程度の理由なら話し合いかなんかで解決出来たはず。アリバイが崩れた場面でも、他の日は完璧なのにこの日は全く無警戒だったもの解せない。突然話が終わった感じ。
 後鳥羽伝説殺人事件  上司との対立から孤独な捜査を続ける野上刑事に被害者の身内が捜査協力を買って出る。後の名探偵、浅見光彦の登場!なんと初めから32、3歳、こいつは年を取らないのか(笑)。浅見がそんなに活躍したという風ではなく、野上刑事をほんの少し手助けした程度。最後の空前絶後のどんでん返しにはビックリした。でもこの流れでは誰が犯人でも話が合う気がする・・・。
 本因坊殺人事件  宮城県鳴子温泉での囲碁のタイトル戦終了後、高村本因坊が殺害された。観戦記者・近江俊介と天才棋士・浦上彰夫が事件に挑む。事件捜査が進むにつれ、自分の信じていた人、大事な人をも疑わなければならない心苦しさが伝わってくる。あまり捜査が難航したようでなく、スマートに解決した感じで一気に読めてしまった。
 死者の木霊 舞台は信州飯田市。竹村岩男巡査部長の執念の捜査の過程が面白かった。停職処分になりながら、というかそれを利用して自分の思うままの捜査が出来た。「納得できねぇもんはできねぇんだよ!」って感じだった。直感と意地に最後は結果がついてきた。自分のことをどんな状況でも信じることの出来る力が凄い。自分もこうなりたい。 
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